こんにちは!このブログの運営者、かぷりです。
本日は、筆者の薄毛の歴史などをお話してみようと思います。
薄毛のブログはどうしても自虐的なお話になりがちですし、実際そういう話題を提供してしまうと思いますが、私はいたって前向きです!
というより、ウィッグを買ってから前向きに考えられるようになりました。
このブログを始めようと思ったのも、部分ウィッグを買ってものすごく目の前が開けたような気分になったから。
もちろん、薄毛はイヤですよ。
今も毛髪は毎日抜けていってますし、これから私の髪の毛が爆発的に生えることは無いと分かっていながらも・・・
私は前向きに生きて行こうと思っています。
もう40年以上も「自分」というものをやっておりますと、やっぱり愛着も湧くんですよね。
信じられないかもしれないけれど、この薄毛にだって愛着はあります。
私が小さい頃から髪の毛が少なかったですが、元々はサラサラと細くて明るい栗色の髪をしていましたから、自分の髪の毛が好きな時期もあったんですよ。
ちょっと前置きが長くなりましたが、そんな私の「薄毛史」を今回は記事にしてみます。
薄毛の方は共感してもらえるところがあるかもしれません。
うちは薄毛一家(やはり遺伝なのか)
私の家族に、映画「アウトレイジ」っぽくキャッチコピーを着けるとするならば、
「全員、薄毛。」
両親も薄毛、祖父母も薄毛。(父方の祖母だけ、髪の量はちょっと不明なんですが)
昔、母方の曾祖父の写真が床の間に飾られていましたが、曾祖父に至っては「つるつる」でした。
本当はフサフサなのに、あえてスキンヘッドにしていたのかもしれませんが(←だったらごめんね?ひいじいちゃん!)
もう明治生まれの曽祖父です。
今となっては確認するすべもありません。
とにかく写真の曽祖父は、つるピカで満面の笑顔でした…。
そしてなぜかその床の間には、まん丸でつるつるの謎の置物が置かれていました。
つるつるとつるつるのコラボレーション!
昔の実家には謎の置物がありましたけど、…あれはなんでしょうね?
・・・話が脱線してしまいました。
別に祖先への恨みは毛頭ありませんが(毛頭…って…笑)、やはり遺伝なのかなと切ない気持ちになってしまいます。
母親は現在70歳近くなっていて、もう髪の毛の事で悩んでいる感じは無いですが、若い頃はひとり悩んでいたようなふしがありました。
父親も全体的に薄くて柔らかい毛質で、前からハゲてくるタイプではなく全体的に髪の毛が薄くなっていくタイプでした。
今はうっすらと、引き伸ばした綿菓子のような毛が全体を覆っている感じです。
母親は父と離婚をしたあと、髪の毛がたっぷりある人と再婚しましたが、生まれた私の弟は髪の毛がたっぷりあります。再婚相手のお父さんに似たんですね~!
うらやましい!
私の弟ではあるものの、お父さんが違うだけで髪質は全く違うんです。
やはり遺伝のチカラは大きいようです。
赤ちゃん~小学生期【薄毛という言葉すら知らない時期】
赤ちゃんの時というのは一般的に髪が薄いですよね。(たまにボンバーヘアな子もいますが)
私が赤ちゃんの時は、そこまで他の子と差はなかったと思います。
薄いですがそれなりに生えていました。
祖母と筆者。サイドの見事な薄毛っぷりを披露。
昭和50年代初頭なので、画質が…笑
祖母も薄毛でしたね。
このころは祖母が43歳だと思いますが(若いおばあちゃんでした)、パーマをあててふんわりとさせています。
幼稚園に入る前までの写真には、なぜか短い髪の毛の私が多く写っています。
短いというか、ほぼベリーショートだったので、いつも男の子に間違われていました。
見知らぬおじさんに「ボク、スカートはいてんの!?」と笑われたことがあって、子供心にもムッとしたことを思い出します。
母親になぜ私はいつもベリーショートだったのか聞いてみると、「あなたは髪の毛が伸びるのが異常に遅かったから、ハナから伸ばすつもりなくてちょこちょこ切っていたのよ」と言っていました。
幼少期の筆者。男の子に間違えられ続け、遊び方も男に。
薄毛の人の特徴一つ目がもう幼少期から出てましたね。
髪の伸びるのが遅い
実際は伸びるのが遅いというより、発毛の途中段階で抜けてしまったり切れてしまう毛が多いのかもしれません。
そしてもう一つ、これも薄毛の人に多いらしいのですが
頭皮にすぐ汗をかく
とにかく小さい頃から頭に汗をかきやすかったらしく、水でもかぶってきたのかというくらいびっしょりしていることもあったとか。
皮脂がたまると抜け毛の原因にはなるらしいですから、もしかしたらそれも一因だったのかもしれません。
小学生になると女の子らしく髪を伸ばしている時期も長かったですが、
全体的に毛も細いため途中で切れやすく、肩下まで伸ばしてもなんだか淋しい雰囲気でした。
それでも幼少期には本人が薄毛で悩むということは一切ありませんでした。
中学生~高校生期【薄毛じゃなくただの癖毛だと思い込んでる時期】
中学生になると、少しずつ自分の髪が何かおかしいことに気付き始めます。
セブンティーン(雑誌)のモデルさんと同じ髪型がしたいのに、そうならない。
雑誌を見ながらヘアアレンジをしようにも、毛量が明らかに足りない。
宮沢りえ(サンタフェ期)と同じようなヘアアレンジをしたいのに、なぜかできない。
トレンディドラマ時代の浅野温子のようなワンレンにしたつもりが、鏡で自分を見ると宅八郎さん※が脳裏にチラつく。
※:宅八郎さんは元祖オタクと呼ばれたオタク評論家です。当時も、なぜか結構好きでした。…昭和ネタのオンパレードで申し訳ありません
それでもまだ自分の薄毛には気が付いていませんでした。
しかしこれでもこの頃は「成長期」ということもあって、薄毛ではあっても私の人生において一番髪の毛が多い時期だったと思います。
中学の頃の二つにおさげを結っている写真を見ると、おさげで2本に分けているにもかかわらず、今の一つにまとめた髪の量より断然多いです。
(…てことは、今は中学の頃の毛量の半分以下になっているということ…?ひぃぃぃ…)
さて高校生になると、やっかいなクセ毛が気になるようになってきました。
何故私の髪はツヤツヤストレートじゃないのか、この頃に初めて友だちの髪の毛をうらやましいと思いはじめます。
そして湿気があると、髪の表面がチリチリと広がる・・・。
前髪をいくらドライヤーで伸ばしても、湿気でサイドがクルンと外側に向けて丸まってくるんですね。
この前髪がイヤでイヤで。
ただこの頃も自分が薄毛だということには気づいておりませんでした。
むしろ湿気でボワンと広がるヘアスタイルは、髪の毛が多いせいだと勘違いしていたのです。
大学生期【初めて薄毛の事実に気付いた時期】
無事に大学生になった筆者。
しかし友だちから衝撃的な一言を言われます。
「えっ、髪うすっ!!(笑)」
私の前髪が薄いことに気付いてしまった友人が思わず冗談交じりに発した言葉でしたが、この時初めて
(私って髪薄いのかな?)
と認識しました。
そういや、人よりもいち早く雨が降ってきたことを察知したりするのも、髪が薄いせいなのか…と妙に納得してみたり。
そしてその後も衝撃的なことが。
美容院で人生初のパーマをかけてもらったのですが、これがまたすごい仕上がりになってしまったんです。
そして最後に、美容院の方が申し訳なさそうに言いました。
「すみませんでした。。。」
私は何も言っていないのに、いきなり謝られたのです。
え?今謝った・・・?
結構な衝撃でした。
美容院で謝罪されたのも初めてでしたし、なりたかった髪型とはほど遠い姿の自分もこれ以上見たくなくて、私は一目散に家に帰りました。
そしてあらためて、鏡の前で大きなため息…
(なんで私の髪の毛は他の人と同じにならないの?)
おそらく私の髪の毛が細くて少なかったため、パーマがかかりすぎてしまったのだと思います。
当時まだ10代でしたが、昭和のおばちゃんみたいなクルクルヘアーになっていました。
美容室から帰った後は半泣きでガシガシ頭を洗い、ドライヤーで伸ばしたのを思い出します。
そしてさらに…追い打ちをかけるように、当時の彼氏にも衝撃的なことを言われることになります。
彼氏に言われた薄毛にまつわるショックな一言
彼氏と一緒に帰る、大学の帰り道。
大学から家までは電車で距離があったため、彼氏とは色んな所に寄り道をしていつもデートを楽しんでいました。
楽しい日々。
その日の帰り道、電車で並んで座ったときに、彼氏の肩にそっと頭をのせるように寄りかかったんですね。
ああ、幸せ。
しかしその直後、彼氏からショッキングな一言が。
「頭から、おっさんみたいなにおいがする」
えええええええええ…!!!
どぅええええええええええええええ!!
↑ 心の中の叫び
私はショック過ぎて、頭真っ白になりましたね。
その言葉に自分が何て答えたのかも、もう忘れてしまいました。
まだ18歳。そんなうら若き乙女の頭からおっさん臭がすると言われたんですよ。
毎日シャンプーもしていたし、良い香りのするトリートメントだってしていました。
でも頭皮を覆う髪の毛が少なく薄いため、シャンプーの良い香りが常駐してくれないんですよね。
さらに、髪の毛が薄いので頭皮のにおいがダイレクトに伝わったようです。
悲しい…。もう何十年も前のことなのに、今こうやって書いていても悲しくなってきました。
しかも私は汗っかき。
シャンプーの香りなんてするはずもなく、汗のにおいしか漂ってこなかったんでしょう。
今思うと、彼氏にも申し訳ないです。
彼女の頭がくさかったらゲンナリしますよね。
でも本当にどうしようもなくて、この頃は悩みました。
汗をかかないようにすることもできないし、薄毛をどうにかすることもできないのですから。
女性は豊かな髪の毛からふんわりと良い香りがするもの。これが世間の認識というか、そうあって欲しいじゃないですか。
でも私の頭はどう頑張っても無理でした。
社会人期【薄毛なりの対応力を身につけ始めた時期】
頭のにおいを指摘された彼氏とは、その後お別れいたしまして…。
そして私も社会人。
その後は自分の薄毛を認識し、しっかりと対応することで乗り切っていました。
20代~30代前半の頃の写真を振り返ると、ほとんど薄毛と感じさせないテクニックを発揮しています。
テクニックというか、自分の髪質に似合う髪型を見つけたんですよね。
ただ、自宅での写真はいつも薄毛全開でしたけど…。
30代前半までは髪の毛を伸ばすこともありましたが、それ以降はショートボブを好んでしておりました。
まるみをもたせたおかっぱ風のボブですね。
これはボリュームも出るし扱いやすくて可愛かったので、自分でも気に入ってました。
それまでで生まれて初めてでした、自分のヘアスタイルを気に入ったのは。
美容院に行く事も大嫌いだったのに、この頃だけは行くのが楽しみでした。
薄毛ではあったもののそこまで酷い状態ではなく、美容院の方も
「かぷりさんは髪の毛の太さが普通の人の3分の1くらいなだけで、髪の毛の量はそこまで少なくないですよ!」
と優しさで言ってくださってました。
だから今振り返ってみると、20代後半から30代半ばまでは、そこまで髪型で悩むことはなかったように思います。
でもやっぱり「ロングで巻髪」とか、「たっぷりと女らしいアップスタイル」の髪型ができないことを、心の奥底では残念に思っていました。
自分の気持ちを封印していました!
さて、さらに薄毛が進行するのは、この後のお話です。
結婚~出産期【薄毛にエンジンがかかりだした不穏時期】
出産で薄毛になるというのはよく聞く話です。
薄毛になるというよりは一時的に抜け毛が多くなり、その後普通の人なら毛が生えてきて元に戻ります。
しかし私は違いました。
ホルモンのせいで出産前は一時的に増毛したのですが、出産後は見事に抜け落ちたまま戻りませんでした。
パヤパヤとおでこの際から産毛が生えてきたものの、ひ弱な彼らは伸びきる前に抜け落ちてしまうのです。(悲しい…)
土壌(頭皮)の状態が悪かったんでしょうか。
さらに子供に全ての栄養を持って行かれて、出産後は一気に髪の毛の量が減ってしまいました。
仕事と育児の両立ストレス期【薄毛アクセル全開時期】
私の薄毛史もやっとのことで現在に近づいてきました。
今ここまで読んでくれている方、非常に個人的な内容にお付き合いくださり、本当にありがとうございます。
出産で抜けてしまった髪の毛でしたが、出産から3年後、またグッと髪の老化が進行してしまいます。
もう一段階アクセルをグッと踏み込んで、スピード感が増してきた感じでした。
いつも朝ブローをすれば、湿気が酷くない限りは一日なんとか持っていたものが、持たなくなってきたんですね。
ブローした直後にうねうねチリチリほわほわ…と元に戻ってしまいます。
そして髪の毛が以前にも増してパサパサスカスカとしてきたのです。
原因の一つに、仕事のストレスがあげられます。
この頃私はワンオペ育児と仕事のストレスに非常に悩んでいました。
育児ストレスというよりは、仕事環境のストレスですね。本当に最悪でした。
何故仕事をやめなかったの?と思われるかもしれませんが、経済的な理由でそうそうやめることはできませんでした。
夜眠れなくなって食べられなくなるくらい限界になって、やっと仕事を辞めたわけですが…
その間にストレスで髪の毛がだいぶ抜けてしまったようなのです。
髪をひとつにまとめようとすると、今まではしっかり留まっていたゴムがするすると落ち、さらにもう一巻きしないと留まらないようになりました。
これってめちゃくちゃ焦ります。
「このまま本当に髪の毛が無くなってしまうんじゃないか」という恐怖です。
仕事を辞めた後はストレスは無くなりましたが、新たに経済的な不安がストレスとなり、薄毛が劇的に改善することはありませんでした。
やはり精神的ストレスが髪に与える影響は大きいなと、実感しています。
その頃から、光の当たり具合によっては頭の形が頭頂部近くまで透けて見えてしまうことも。
この現象を鏡で発見したときは、冗談抜きで気が遠くなりました。ショック過ぎて…。
もう何を着たって薄い頭には似合わないから洋服にも興味がなくなり、写真を撮ることも避け、子どもの学校の行事などもできれば行きたくないと思うようになりました。
ただでさえ高齢出産で周りのママよりずいぶん年上なのにさらに髪も薄いとなると、少し子供に申し訳ない気持ちも沸き起こってしまって。
遊びにも行きたくないし、キャップを脱がなきゃならない場所にも行きたくない。
本当にネガティブ一直線になってしまうんですよね。
幸いなことに現在の私は在宅ワークをしていますので、基本自宅で一人で仕事をしています。
それでも、たまにあるオンラインの打ち合わせなどがイヤでイヤで。
実は、(オンラインの打ち合わせではウィッグを被ったら楽なのではないか?)と思い付いたのがキッカケで一番最初の格安ウィッグを買ったんです。
初めて「部分ウィッグ」を購入!新しい世界が広がった
最初に買った部分ウィッグはとても安いものでしたし、近くで見ると不自然極まりない「つむじ」でしたが、初めて着けたときは本当に感動しました。
鏡の中の自分がフサフサなことが、シンプルに嬉しかった。何歳も若返ったような気がしました。
そして部分ウィッグの存在を知り、時々着用するように。
部分ウィッグとは
頭のすべてをかぶるように覆うフルウィッグと違い、主に頭頂部の地毛にピンでとめるタイプのウィッグです。ヘアピースとも呼ばれています。つけた後、ウィッグの髪と地毛を馴染ませます。
↑ こちらは現在愛用している、3個目に購入した部分ウィッグを着用しています
薄毛は今のところ改善していませんが「私にはウィッグがある」と思うだけで、なんだか前向きな気持ちになります。
家で素の頭で過ごしていても、家族から「あれ?髪の毛増えた?」と言われることもあったり・・・。
ウィッグが精神的なストレスをかなり軽減してくれているので、少しずつ髪が育ってきたのかもしれません。
素の頭はこんな感じですが… ↑
そしてウィッグがあることで外に出ることが怖くなくなり(バレたらどうしようという新たな怖さは出てきますが)、これまであきらめていた「育毛」についても前向きに取り組んでみようと思うようになりました。
今まで髪が薄くてできなかったヘアアレンジにも興味が出てきましたし、おしゃれもまた楽しめるようになりました。
季節の変わり目に(今年はどんな服を着ようかな~)とワクワクする気持ちを、今久しぶりに味わっています。
ファッション雑誌を5年以上ぶりに買ったくらいですから
女性で薄毛に悩んでいる方はきっとたくさんいらっしゃると思います。
また私がそうだったように、誰にも相談できずたった一人で悩んでいるかたも多いのではないかと。
ブログを書いて発信することで私のように前向きになれる方が一人でも増えたら嬉しいなと思っています。
一度きりの人生。
薄毛に悩んでやりたいこともできないよりは、手軽に利用できるウィッグのチカラを借りて、もっと人生を楽しんだほうが良いのではないかと心から思っています。
それでは本日はここまでとなります。
何でも結構ですので、問い合わせフォームからコメント頂けると励みになります。
ハゲみ‥って(笑) すみません。
それではまた~!